「思考の前提」の話。

僕はプロフィールに「思考家」なんて書いてますが、こんなのはただの自称で何の意味もないわけです。ただ、何かについて考えるのは好きで、普段から自分の中で答えが出るまでは対象を絞らずに考えている、そういう姿勢に関しては他の人には負けたくないので、自分へのプレッシャーという意味も含めて、そう名乗っています。

「考える」って面白いんですよ。何にでも必要です。おおよそ世の中に存在する人間の行動には、思考が伴います。生物用語で言うところの「反射」である場合を除けば、そこには人間の意思と思考が介在します。

なにか専門的なスキル、もしくは知識なんかも、あくまでこの思考の上のレイヤーでしかないわけです。考え方がわからなければ、スキルも知識も生かすことができません。身体の動かし方がわからないのに、筋力がいくらあっても意味がないですね。そんな感じです。

なので、「モノの考え方」っていうのは思っている以上に大事な要素なんです。逆に言えば、そこさえ優れていれば何でも考えられます。知識なんて必要なときに得れば良いんです。では、どうやってモノを考えるべきなのでしょう。
少子化対策における思考実験
ここでは例として、「少子化対策」を使います。

少子化対策にも、「子ども手当」や「保育園の整備」、「産休の積極的な奨励」など、さまざまです。しかし僕にはどこか根本的な解決にはなり得ないように思えます。おそらくそれは、これらがあくまで現在の社会に根差した上位レイヤーでの施策でしかないからです。もう少し、下位レイヤーでの思考が必要なように感じます。

そもそも人間は何歳で出産するのが、最良なのでしょうか。もちろん個人差はありますが、「ヒト」という生物の出産適齢期は科学的に割り出せるはずです。だとしたら、その年齢で女性が出産をしやすいように、社会制度を整えることこそが根本的な「少子化対策」なのではないか。僕はそう考えます。小手先の施策で、すぐに子どもなんて増えませんからね。

また、単純に子どもを増やしたいのなら、一夫多妻制も検討すれば良いのではないでしょうか。子ども手当は「お金がないから、子どもが育てられない=産まない」という思想ですよね。だとしたら(経済的に)育てられる人に、その社会的役割を最大限委譲するのも間違った方法ではないはずです。

もちろん、これには強い反発があるでしょう。倫理的、もしくは道徳的に云々っていう話ですね。しかし、これも非常に上位レイヤーでの思考による反発です。もし、彼らがイスラム教圏で育っていたら、一夫多妻制に対して何ら嫌悪感は抱かないでしょう。つまり、ひとつの事象に対してどういう感情を抱くか、その分かれ目はあくまで後天的なものなのです。

もし今の日本で一夫多妻制が導入されたとして、それ以降に生まれる子どもたちは、それに何ら疑念を持たずに育ちます。裏を返せば、今すでに大人になっている私たちも、生まれたときから一度も変わらないモノゴトを無意識に「常識」として受け入れてしまっているということです。
思考の前提を自由に
なんとなく、僕が言いたいことを感じてもらえたでしょうか。

人は思考するとき、自分の中での「常識」を前提として固定してしまいます。しかし、それが本質を見誤らせる原因になることも少なくありません。人間なんて、せいぜい100年、僕は20年とちょっとしか生きていません。そんな短い間の常識を前提とすることの、愚かなこと!

個人的な感想ですが、前提を自由にすると考えるのが楽しくなります。その状態での発想には、無限の可能性があります。そして、社会の進化は、そこからしか生まれません。

もっと自由な発想ができる人が増えたら面白くなるのになあと、いつも思っています。
最後に
今回はわかりやすく説明するために、少子化対策を取り上げました。しかし本質的には「少子化=悪いこと」なのか、それについても考える必要があります。社会制度を人口が減り、少子高齢化が進んだ状態に最適化できるのならば、それはそれでありなのかもしれません。

これについては、僕はまだ結論が出ません。もうちょっと考えてみようと思います。

今日の私的ブックマーク

・85歳母とiPad – さまざまなめりっと
良い話ですね。タッチパネルのデジタルデバイスは、マウス+キーボード操作のパソコンよりも難易度が低く、子どもや高齢者にも親和性が高いはずです。まだ「タップ、ダブルタップ、長押しの使い分けがうまくできない」などの問題はあるようですが、ハードウェアの進化で徐々に解決していくことでしょう。自分が高齢者になったときに、どんなプロダクトが生まれているのか、楽しみです。

・Underworldのカール・ハイド、世界初となるソロアートイベント開催 – マイコミジャーナル
これは行きたいですね。9/2にはUnderworldのニューアルバムも発売されるようです。

「思考の前提」の話。 - のらりくらり.com Share on Tumblr

関連記事