W杯で誤審が多すぎるので、解決策を考えてみた。


W杯も決勝トーナメントが始まり、さらにヒートアップしてきました。ベスト16に残っているチームはどこも素晴らしいサッカーを見せてくれていて、サッカーファンとしては嬉しい限りです。

しかし、それに水を差すように、今回のW杯は誤審が多いように感じます。しかも、得点に直結するシーンでの誤審なんですね。これは、やっている選手はやりきれない思いを抱えるでしょうし、見ているこちらも興醒めしてしまいます。

サッカーを愛する者として、なにか解決策はないものかと考えてみました。
そもそも誤審はなぜ起きるのか?
前提として、なぜ誤審が起きるのかわかっていないと解決策も考えられないですね。ちょっと整理してみましょう。

まず、サッカーの審判は3人います。フィールド内で主にジャッジをする「主審(レフェリー)」と、サイドラインに立って補助的なジャッジを務める「副審(ラインズマン)」です。サッカーの競技規則では、主審が見逃してしまった場合は副審の助言によって判断をして良いことになっていますから、彼ら全員が何かを見逃したときに、誤審は起きます。なぜか自信たっぷりな主審が副審に確認をしない場合もありますけどね。

では、なぜ審判が反則や、見逃すのか。あまり注目している人はいないと思いますが、試合中に彼らを見ていると、実は選手と同じくらいに走っているんです。ボールの動きに合わせて、選手たちのプレイを一番見やすい位置を取るように動いているんですよ。これが追いつかなかったときに、誤審は起きやすいです。選手の陰になって、プレイが見えなくなってしまったりするんですね。

これ、どう考えても人間が走るよりボールが転がる方が早いですから、常に起こり得ることなんですよね。さらに、現代サッカーの展開が非常にスピーディーになったので、その結果主審のポジショニングが間に合わない場面が増えた、というのも誤審が増えている一因でしょう。
現在、サッカー協会が考えている対策
wikipediaから引用しますね。

2010年5月18日に、IFABはスイスのチューリッヒで会合を開き、現行のピッチ上の1人の主審、2人の副審(第4審判はピッチ外)に加え、主にペナルティーエリア内のプレーの監視役として、両ゴールにそれぞれ1人ずつ審判を配置する新ルールの試験を継続することで合意した。
今後2年間、FIFA加盟の6大陸連盟、208の国及び地域協会で試験することが認められ、FIFAが実施方法を決める。 ゴール前の判定の正確性を上げる為に、発案されたこの新ルールは今季の欧州リーグで試験され、この日結果が報告された。

それぞれのゴール裏(横なのか?)に、専任の審判を置く、ということですね。確かに一定の効果はあると思います。先日のイングランドとドイツの試合、ランパードのシュートがノーゴールという誤審がありましたが、それは解決します。しかし、これでは解決できないこともありますね。

得点に直結するオフサイドの誤審。これは単純に副審の判断ミスで起こることなので、この施策では全く解決しません。今回のW杯で言えば、先日のアルゼンチン – メキシコ戦、1点目のテベスのゴールなどが該当します。実は得点シーンで、このオフサイドの誤審が絡んでいることはとても多いんです。これが解決しないことには、問題は残ったままです。
なぜビデオ判定を導入しないのか?
根本的な解決策としては、ビデオ判定が一番です。こんなのサッカー詳しくなくても思いつくことですよね。僕も導入には賛成です。コスト云々の話は置いておいて(それも大した問題でもないと思うけど)、なぜビデオ判定を導入しないのか、ビデオ判定否定派はどういう意見なんでしょうか。

よく言われるのは、そのジャッジの曖昧さも含めてサッカーというスポーツなんだ、という意見です。僕もこれはある程度までは賛同します。たしかに、その日の主審によって匙加減が違い、それに選手たちが対応し、工夫するのを見るのは楽しいです。しかし、得点に直結するシーンにおいてはこれに該当しません。サッカーは1点で試合が決まってしまうスポーツですから、そこは厳格にルールが運用されるべきだと思います。やけに美化されてしまっていますが、「神の手」はもうあってはならないことなんです。

また、確認の度に試合時間が延びてしまい、ゲームが間延びしてしまうという意見も多いです。これ、そもそもスポーツをなんだと思っているんでしょう。サッカーに一定のエンターテイメント性があるのは認めますが、それは厳格なルール運用を犠牲にしてまで保護するべきものなんでしょうか。まあサッカーがビッグビジネスとなっている今、商業性を担保しつつ、運用可能な対策が求められているのも仕方がないことなのかもしれません。
そこで考えた解決策
話がちょっと飛びますが、今ウインブルドンやってるんですよ。テニスの有名な大会ですね。あれを観ていたら、面白い制度があったんです。またwikipediaから引用しますね。

テニスでは、イギリスのホーク・アイ・イノベーションが開発を手がけた「ホーク・アイ(タカの目)」(開発者の名前がポール・ホーキンスであることにもちなんでいる)と呼ばれるシステムが導入されている。このシステムはミサイル誘導技術を応用したもので、コート周囲に設置された10台のカメラがボールの軌道を捉え、映像を「ホーク・アイ・コントロールシステム」に送り、ボールがどのような軌跡を描いたか瞬時に映像解析を行う。

(中略)選手はライン際のイン、アウトの微妙な判定に対し、1セットにつき3回までビデオ判定を要求(チャレンジ)する権利を持つ(ビデオ判定の結果誤審であった場合は、要求権は保持される)。ビデオ判定の際には、CG加工された映像が場内の大型スクリーンに映され、観客やテレビ視聴者にもシステムが行った判定の是非が分かるようになっており、ショー的要素も含んでいる。


ちなみにこんなCGで再生されます。

これサッカーもやったらいいんじゃないの?

この制度の良いところは、回数制限をすることで濫用を防げるところです。無駄に使っては肝心のゴールに直結するシーンで使えませんから、本当に大事な場面でのみ使うことになります。

また、テニスでチャレンジしている場面を観るかぎり、数秒で判定が出ますからそんなに時間もかかりません。フィールドが広いので、ホーク・アイの導入は難しいかもしれませんが、死角のないようにカメラを配置することはそんなに難しくないはずです。

会場の大型ディスプレイで再生すれば、テニスと同様にショー的要素も生みだせるでしょう。エンターテイメント性も保持できますし、選手もそれをフィールドから見ていれば、判定を覆すのに異論は唱えないはずです。

これは素晴らしい先達がいたものです。サッカーはテニスに学べば解決! 以上!

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  • http://ameblo.jp/mura246/ mura

    そういえばそういうのありましたね。
    おもしろいですよね。

  • カズワタベ

    サッカー協会も、そろそろ真剣の対策を考えないといけないなと思います。
    せっかく参考になる前例があるのですから、パクるのもアリですよね。